料理の幅を増やしたい時や手軽に食事を済ませたい時など現代に欠かせないものとなっている加工食品。
名前は知っているけれど詳しい事は知らない、という方が多いと思います。
ここでは日常に身近な加工食品についてメリットや定義などをご紹介しています。
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加工食品とは
「加工食品」と名前だけ聞くとソーセージや竹輪などの商品と想像してしまいがちですが、そのような食品以外にも加工食品と呼ばれるものはたくさんあります。
加工食品とは生鮮食品になにかしらの加工をした食品の事を指し加工方法にもいくつか種類があります。
加工食品は生鮮食品よりも保存が効く印象があるけれど実際のところどうなんでしょうか。
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加工食品の主な目的
加工食品には以下のような目的があります。
- 加工により食品の安全性を確保する
- 加工により食品を食べやすくする
- 加工により長期の保存ができる
- 加工により原材料よりも美味しくなり楽しみも広がる
生鮮食品よりも保存性が高く、日持ちがしやすいのが特徴で加工によって食感や見た目を良くし食べやすいというメリットもあります。
例えば魚は骨や皮がある為に苦手と感じる人が多い食材ですが加工してすり身にすることで魚の骨を取り除き独自の臭みもなくなるわけです。
また加工食品を使って料理の幅を広げたり、好き嫌いの克服にも繋がるという訳です。
そして足りない栄養バランスを加工食品によって補う事もできます。
加工食品の主な加工方法
加工食品の加工方法はいくつか種類があります。
生物的加工 | カビや細菌などを利用して加工する方法 | ワイン・チーズ・納豆・ヨーグルト・醤油など |
---|---|---|
化学的加工 | 食品に化学変化 (酸化・中和・加水分解)を利用して加工する方法 | ブドウ糖・液糖・湯葉など |
物理的加工 | 成型や撹拌・乾燥などを利用して加工する方法 | アジの開き・蒲鉾・精米など |
その他の加工方法 | 真空包装やパック包装(含気包装) | 砂糖・生ハム・冷凍食品など |
加工食品には人の手で物理的に加工した食品から生物による菌の発酵やカビによって作る加工食品まで様々存在しますね。
加工食品にも種類がある
加工方法は先述しましたが、加工食品にも冷凍保存する商品や冷蔵・常温保存する商品まで種類も様々です。
食品の他に乳製品を加工して作る加工乳や長期保存に強いレトルト商品なども加工食品にあたります。
加工食品分類一覧 | 食品一例 |
---|---|
冷凍食品 | 冷凍野菜/冷凍ハンバーグなど |
チルド食品 | プリンやバター・ヨーグルトなど |
真空調理食品 | コンビニのサラダチキンや焼き魚など |
レトルトパウチ食品 | レトルトカレー/シチュー |
インスタント食品 | 即席味噌汁やインスタントコーヒーなど |
水産練り製品/ソーセージ | さつま揚げ/ウインナーソーセージなど |
アルコール飲料 | 蒸留酒・醸造酒 |
非アルコール飲料 | 炭酸飲料・牛乳・果実飲料・加工乳・*アルカロイド飲料など |
*アルカロイド飲料・・カフェインを含む飲料(コーヒー・お茶など)
加工食品の表示方法
加工食品を手に取る際に裏面を確認すると原材料や添加物などその商品に使用されている原料を確認できます。
これは国内で作られた加工食品には全て原料原産地の記載が義務付けられているからです。
(原料原産地=原料がどこで生産されたか)
国内産の加工食品の表示方法
名称 | ウインナーソーセージ |
---|---|
原材料名 | 豚肉(千葉県産) |
国内産の加工食品には上記のように都道府県(一般的に知られている地名)もしくは「国産」と表示します。
輸入の加工食品の表示方法
原料の産地が確認できるのは全て国内産の加工食品であり海外産(輸入)の加工食品の場合は原料原産地の義務づけがなく原産国を表示するように決められています。
例えば
名称 | ウインナーソーセージ |
---|---|
原材料名 | 豚肉・食塩・香辛料・・ |
原産国 | アメリカ |
海外産は上記のように原産国が表示されどこの国で加工されたか(最終加工地)を表示する義務があります。
(この場合は最終的な加工地がアメリカという表記になり豚肉がアメリカ産という訳ではありません。)
輸入食品屋さんでは多くの商品がこのような表示方法です。
原料原産地が複数ある場合の表示
また原材料が3カ国以上(複合原材料)になると
名称 | ウインナーソーセージ |
---|---|
原材料名 | 豚肉(アメリカ・カナダ・その他)、食塩、香辛料・・ |
上記のように3カ国目以降はその他と表記しても良いルールがあります。
→三ツ星ファームに入ってる添加物とは?メニュー原材料まで公開!←
加工食品のメリット
加工食品は料理にかける手間と時間を省く事ができ、本来の食材の良さを引き出し安価で購入できるメリットがあります。
お腹が空いた時に気軽に食べるカップラーメンやスナック菓子なども身近にある加工食品の1つです。
マヨネーズなどの調味料・ベーコンやカニカマも身近な加工食品ですね。
加工食品のデメリット
加工食品はとても便利ですが、摂取しすぎると栄養に偏りがでてきたり脂質や糖質の取り過ぎになってしまいます。
また加工するほどビタミンの量も減少するのでビタミン・ミネラルなど人間の身体に必要な栄養素が十分に摂取できないという点もあります。
特に糖分・塩分・脂質の高い超加工食品の取り過ぎには十分注意しましょう。
(*超加工食品=菓子パンやスナック菓子・ピザなど)
家庭で加工食品を買う際に気をつけるべきこととは
加工食品はアレルゲン表示の義務があり、商品の袋もしくは裏面に特定原材料7品目が記載されてあります。
そば・小麦・かに・落花生・乳・海老・たまごが特定原材料7品目です。
また原材料にどのような原料が使われているか添加物や原料の産地を確認するようにしましょう。
ハムやベーコンなどの加工食品は塩分量も多く含まれている為、スープや和え物に使う場合は加工食品の塩味を活用して塩は使わないか少量にするなど工夫する必要があります。