人参に付着した農薬の臭いや落とし方とは?皮はむくのが良い?

人参を買ったらなんだか嫌な臭いがする・・と感じた事はありませんか。

腐っていない限りそれは肥料や農薬が理由に挙げられます。

栄養価の高い人参ですが、農薬や肥料をしっかり落とさないと風味や味にまで影響が出る可能性が高いです。

この頁では人参に付いた農薬の落とし方と安全面についてまとめています。

人参に肥料・農薬の臭いがするのはなぜ?

人参に使用される農薬の成分には、揮発性の有機化合物が含まれていることがあります。

この化合物は、通常は液体または固体である農薬が蒸発して、空気中に放出されるときに生じ、人参を購入した際に「シンナー臭い」「石油やガソリンの臭いがする」と感じるのはこの農薬中の有機化合物が原因です。

また、農薬は、人参に直接散布やスプレーされた場合や土壌に散布された場合、人参の表面に残留することがあります。

これを残留農薬といい、農薬が残ったまま食材を食べると身体に様々な影響があると問題視されているのです。

特に成長期の子供に影響がないか不安ですよね。農薬は洗えば落ちるのかしら、、。

農薬によっては、有害な揮発性有機化合物を含まないものもありますが、スーパーで購入する際は詳しい肥料・農薬状況は確認できないのが現状ですよね。

不安な場合は化学合成農薬を使用しない有機栽培や無農薬栽培を購入するのも選択技の1つです。

人参にはどのくらいの化学肥料や化学合成農薬が使われているの?

人参に使われる化学肥料や化学農薬の平均量は、生産地や栽培方法、生育環境などによって異なります。しかし、一般的には以下のような数値が報告されています。

これらの量はあくまでも一般的な数値であり、実際に使用される量は生産者や栽培方法によって異なる場合があります。

また、有機野菜に関しては、化学肥料や化学農薬の使用が禁止されているため、それらの量は0となります。

残留農薬が心配なら人参の皮はむいて使おう

結論から述べると農薬が心配な場合は皮を向いて食べるのがおすすめです。

一般的に、人参の表面に付着した農薬の量は、皮の下に侵入した量よりも少ないため、皮をむかないで食べた場合でも健康に影響するほどの危険性は低いとされています。

しかし、農薬の種類や使用量、使用方法によって異なるため、完全に安全とは言えず農薬によっては、皮の下に侵入しているものもあります。

そのため、100%安全な人参を買うならできるだけ農薬を使用していない有機栽培や無農薬栽培の人参を選ぶことが望ましいです。

また、人参をよく洗い流したり、専用の食用洗剤を使用したりすることで、表面に付着した農薬を除去することもできます。

人参についた農薬(残留農薬)の落とし方とは

人参の皮についた農薬を落とす方法はいくつかあるので家庭でできる簡単な方法をご紹介したいと思います。

人参の残留農薬対処法①水洗いする

水道水で人参をよく洗い流すことで、表面に付いた農薬を落とすことができます。

ただし、完全に落とすことは難しいため、人参内部への浸透が気になる場合は早めに消費する方が良さそうです。

人参の残留農薬対処法②食用洗剤を使う

専用の食用洗剤を使用することで、農薬の成分を除去することができます。

一般的な食器用洗剤とは異なり、農薬や化学物質を分解する成分を含んでおり食用洗剤を使用する事で風味を損なう事なく人参を調理できるのも大きなメリットです。

しかし、長時間食器用洗剤に付けたり過剰使用したりすると食材に影響が出るため使用量や使用方法は注意しながら活用しましょう。

人参の残留農薬対処法③皮をむく

表面に付着した農薬は、皮の下に侵入していることがあり、皮をむいて食べることで農薬の成分を取り除くことができます。

人参は皮の間に栄養素を多く含み食物繊維やB-カロテンなど皮部分に集中していると言われ、皮を向かないで調理する方もいますが、残留農薬が気になる場合は皮を向いて食べるのがおすすめです。

人参の残留農薬対処法③なるべく有機野菜や無農薬野菜の人参を買う

農薬を使用しない有機栽培や無農薬栽培の人参を選ぶことで、農薬の心配をせずに食べることができます。

臭いや身体への影響など安全面を重視するなら農薬量を抑えた減農薬野菜や化学合成農薬不使用の有機野菜が安心かつ安全です。

化学肥料や化学合成農薬が不安・・身体への被害とは

化学肥料や化学合成農薬を使用した農産物が身体に悪影響を及ぼすといった事は現在のところ解明されていませんが、化学肥料や化学農薬を使った事により食材の栄養素が低下すると考えられています。

化学肥料や化学農薬を使用して栽培する事で安価な価格で人参が買えるものの、化学肥料に含まれているリン・窒素・カリウムなどの主成分は土壌汚染や環境問題への影響が多いのを理由に有機栽培へ意識が高まっています。

有機野菜を買うメリットや利点とは

有機野菜を買う利点は以下のようになります。

農薬や化学肥料の使用量が少ない

農薬や化学肥料の使用が少ない 有機野菜は、合成化学肥料や合成農薬を使用せずに育てられています。そのため、野菜に残留する有害物質のリスクが低く、身体に負担をかけることが少なくなります。

環境に優しい・SDGsに貢献できる

環境への負荷が少ない 有機野菜は、合成化学肥料や合成農薬を使用しないため、その分、土壌や地下水への負荷が少なく、環境に対する影響が少なくSDGsへの取り組みとして注目されています。

栄養価が高くビタミンやミネラルが豊富に含まれている

自然の土壌に育てられ、農薬や化学肥料に頼らない栽培方法の為に栄養価が高く、ビタミンやミネラル、などの栄養素が豊富に含まれています。

素材本来の味が楽しめる

味が良い 有機野菜は、自然な栽培方法で育てられるため、味や風味が良く、旬の野菜本来の風味を楽しむことができます。

有機野菜を買うことで、身体に優しい食生活を実現できるとともに、環境や地球にも貢献することができます。

農薬不使用の人参はどこで購入できるか

農薬を抑えた人参・または有機栽培で育てた人参は以下の場所で購入できます。

有機野菜専門店

有機野菜や自然食品を扱っている専門店では有機栽培した人参を扱っています。

最近では都市部でも有機野菜を扱った専門店が増加しており、ネット以外でもオーガニック食品を購入する事ができます。

近くに有機野菜専門店が見つからない場合は有機野菜を扱うオンラインショップをチェックしてみましょう。

直売所や産地直送サイト

JA農協や産地直送型サイトでは有機人参を購入できます。

鮮度の良さを求めるなら産地直送型や道の駅などの中にある農協は一番おすすめと言えます。

地元の野菜を扱っている事も多く地産地消にもなり地域活性化にも貢献でき、価格もそこまで高くないのもポイントの1つです。

自分で肥料を選んで栽培する

自分で種や苗を買ってきて栽培する方法です。

手間はかかりますが安全面はお墨付きですね、農薬から肥料まで自分で選べ化学肥料や農薬が人参に付く心配がないのが良い点です。

自分が食べる食材の栽培状況が自分で確認でき、肥料量や種類にもこだわれます。

しかし、肥料や農薬の使用を恐れて害虫が付いてしまう事もあるのである程度の栽培に対する知識は必要になります。

有機野菜の人参なら安心して食べられる

有機栽培した農産物には有機JASマークが付けられます。

農薬や肥料の悪影響が心配なら「有機JAS」マークの付いた人参を買うようにしましょう。

野菜宅配のビオ・マルシェは100%有機栽培で育てた野菜を販売しています。

人参はもちろんの事、常備野菜として便利な玉葱や小松菜まで全てが有機栽培のみで収穫したものです。

その他に、有機加工品や有機飲料など環境と安全にこだわった食品を豊富に取り扱っています。