
イバラガニは他のカニとは違った個性的な姿が特徴です。
ここ数年、注目が高まっているイバラガニは、一体どのようなカニなのでしょうか。
今回はイバラガニの特徴と他のカニとの違いについてまとめています。
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イバラガニとは 見た目や特徴
イバラガニはタラバガニの仲間で「タラバガニ科」に属します。
体長は約30センチ程で甲羅だけでも20センチ程もある大型のカニです。
タラバガニと同様に足の数は両方合わせて8本です。
特に特徴的なのはその見た目。
殻にはゴツゴツと鋭い棘(イバラ)が生えており、その見た目からイバラガニと呼ばれています。
タラバガニの仲間の為、イバラガニのカニ味噌は食用には不向きとなり取り除かれて販売されている場合が多いです。

イバラガニは片足のみで売られている事が多いですよ。
イバラガニの漁獲域
イバラガニはベーリング海・オホーツク海で漁獲されます。
北海道では網走地方が有名な産地です。
水深300メートル~1000メートルの深い場所に生息しており、漁獲量が少ない為、幻のカニとも呼ばれているほどです。
漁獲する地域により時期は異なります。
北海道の網走では流水明けの4~12月、オホーツク海では6~8月頃に漁獲されます。
他のカニと比べるとあまり市場に出回らず、希少価値が高く高級カニとして高値で取引されます。

タラバガニやイバラガニは名前に「カニ」が付いていますが詳しくはヤドカリの仲間ですよ。
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イバラガニの美味しい食べ方
イバラガニは他のカニと同じように「茹でる」「焼く」「刺し身」「煮る」などの食べ方が一般的です。
ボイル後に三杯酢やカニ酢で頂くシンプルな食べ方から香りを楽しむ焼きガニまで食べ方はいろいろ。
新鮮なイバラガニはカニ本来の旨味が味わえて絶品です。
鮮度を一番に考えるなら「浜茹で」と言われる水揚げ直後に塩茹で冷凍したイバラガニを買うのがおすすめです。
カニの性質上、たまに変色する場合はあっても、味には変わりなく充分楽しめます。

イバラガニはカロリーも低くて低脂質。タンパク質も豊富でビタミンB郡やビタミンEを豊富に含んでいます。
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イバラガニの味
イバラガニはタラバガニと同様、甘みが強い品種。
中にはタラバガニよりも旨味があると隠れファンも多いのです。
身のつまりもタラバガニには負けてなく、殻を剥くとプリプリの身が詰まっています。
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イバラガニ🦀
初めて食べたけど身がでっかい!味も濃い!うま〜😋
今日は足4本食べたところでお腹いっぱいなっちゃった! pic.twitter.com/0fI1poUjjF— すん (@Yhrq55Nz5OKcV9C) June 1, 2021
イバラガニの食べ過ぎには注意
濃厚なイバラガニですが、食べ過ぎには注意です。
食べ過ぎると食中毒やアレルギー反応(蕁麻疹・かゆみなど)を引き起こす可能性があるからです。
アレルギー体質の人は食べ過ぎに気をつけましょう。
また「腸炎ビブリオ」という細菌が下痢や吐き気などを引き起こす事もあります。
ボイルカニは加熱してる為、菌は消滅してますが、生カニを買う場合は充分に加熱して食べるようにして下さい。
イバラガニの販売価格
イバラガニは産地や時期・身入りの良さによって価格が異なります。
一般的には1kgあたり5,000~10,000円くらいで販売しています。
時期によっては他のカニよりも安値で買える事もあるので狙い目です。
→すだち、ゆず、かぼす、レモン、ライムの違いと見分け方とは!?←
イバラガニモドキとは
近年よく耳にする「イバラガニモドキ」とはどのようなカニなのでしょうか。
なんと、市場に出回っている「イバラガニ」のほとんどが「イバラガニモドキ」と言われています。
少し驚きですね、、。
イバラガニモドキはイバラガニと遺伝的に深い関係にありますが、この2種は全くの別物となります。
イバラガニとイバラガニモドキの違いはいくつかあります。
イバラガニとイバラガニモドキの違い
イバラガニとイバラガニモドキは見た目から違います。
イバラガニは棘が鋭いのに対し、イバラガニモドキの棘はそこまで鋭くありません。
また、イバラガニの方が赤みの強い色をしており、イバラガニモドキは茶褐色です。
イバラガニモドキっていう位ですから、イバラガニに似せた偽物と思いがちですが、、違うんです。
味はイバラガニモドキの方が甘みが強いと言われています。
イバラガニモドキの価格はタラバガニの半値程度で買える為、
飲食店を中心に出回っています。
ウクライナ情勢によりアメリカがロシア産のカニを輸入禁止にしました。
それにより日本にロシア産のカニ(イバラガニモドキ)が多く入るようになったのです。
今後はイバラガニモドキが食卓に並ぶ日もありそうです。
現在はロシア産が多いですが、国内でもイバラガニモドキは捕れます。
イバラガニモドキは北海道、四国、本州などで漁獲され、旬は6~8月の夏頃になります。
イバラガニと同様、水深の深いところに生息しています。
お手頃な価格でイバラガニよりも安価で1kgあたり5,000円程で販売されています。
とは言え、一般的にはイバラガニとして流通しているものはイバラガニモドキである事が多いのも事実です。
イバラガニと他のカニとの違い
イバラガニと三大カニとの違いについてまとめています。
イバラガニとタラバガニの違い
タラバガニとイバラガニは同じ「タラバガニ科」の仲間。
見た目の色は、イバラガニの方がオレンジ色が強いです。
イバラガニの生息地が水深が深いのに対し、タラバガニは水深30~360メートルと浅いのが特徴です。
イバラガニとズワイガニの違い
カニ科であるズワイガニは細長い足が特徴でやわらかい身を楽しめます。
水深50~1,200メートルの底に生息しており、漁獲域によりブランド化されています。

高級カニとして知られる松葉ガニや越前ガニはズワイガニのオスですよ。
ズワイガニはイバラガニと違い、カニ味噌も楽しめます。
産地直送で買えるちょっと変わった食材(珍味)10選を紹介!!
イバラガニと毛ガニの違い
毛ガニはクリガニ科に分類されるカニの一種で非常に毛深いのが特徴。
全身は深い毛で覆われていて、濃厚なカニ味噌が味わえます。
漁期は場所によって異なり、オホーツク海や北海道の根室・釧路沖など幅広い漁獲域です。
毛ガニの見た目は赤茶色をしており、イバラガニよりも見た目の明るさとしては控えめです。
イバラガニと花咲ガニの違い
花咲ガニはタラバガニ科に属する種類で、甲羅・甲長ともに15cmほどでイバラガニと比べると小型です。
足は短くて太く、茹でると鮮やかな赤みを帯びた色になる事から「花咲ガニ」と名付けられました。
旬は7~9月頃で通販では比較的手に入りやすいです。
イバラガニを取り寄せる方法と購入時の注意点
イバラガニを自宅で楽しむには通販サイトでお取り寄せするのが便利です。
流通しにくい為、市販で見かける事はまずないイバラガニですが、通販サイトでは比較的、手に入りやすく家庭でも豪華なイバラガニを堪能できますよ。
イバラガニについて雑学や豆知識
イバラガニは別名「ゴールデンキングクラブ」と呼ばれています。
通販サイトで探す際は「イバラガニ」の他に「ゴールデンキングクラブ 旨い」などと探してみるのも良いかも知れません。
雑学的な話をするとカニは横しか歩けませんが、イバラガニはヤドカリの仲間の為、前にも歩くことができます。
このような事から前向きな門出を祝う日に食べたり行事食としてもイバラガニは人気の高い食べ物です。
またイバラガニの缶詰も通販で購入でき、タラバガニの缶詰よりもお手頃価格で販売しています。
イバラガニの特徴や他のカニとの違いについてまとめ
以上、イバラガニの特徴や他のカニとの違いについてご紹介致しました。
イバラガニはタラバガニよりも旨味があり美味しいとカニファンの間では人気が高く、最近ではイバラガニモドキも市場に出回っています。
自宅でカニを楽しみたい時はイバラガニを選んでみるのも良さそうですね。
もちろん高品質のイバラガニは贈答やギフトとしても喜ばれますよ。